セキュリティ ビジネス 2026.09/21

セミナー写真をSNSに掲載して大丈夫?受講生写真を実績に使う3つの注意点

「今日はセミナーを開催しました!」

そんな投稿と一緒に、受講生さんとの集合写真をSNSに載せる。

講師やコンサルタント、士業など、先生業をしている方ならよくある発信だと思います。

セミナー写真は、

  • 実際に開催している
  • たくさんの方が参加している
  • こんな雰囲気の講座です

といったことを一目で伝えられるため、実績紹介としてとても使いやすい素材です。

ただし、

セミナーに参加してくれたことと、その人の写真をSNSやホームページに掲載してよいことは別です。

セミナー写真や受講生写真を実績として使うとき、特に気をつけたいのは次の3つです。

  1. 撮影の許可と掲載の許可を分けて考える
  2. どこで・何のために使うのかを伝える
  3. 顔以外の「個人が分かる情報」にも注意する

順番に見ていきましょう。

1.「写真を撮っていいですか?」だけで終わらせない

まず大切なのが、

撮影の許可と、SNSやWebへの掲載許可は別

と考えることです。

例えばセミナー終了後、

「皆さんで集合写真を撮りましょう!」

と言われて写真に入ったとしても、

  • Instagramに掲載してOK
  • ホームページの実績として使ってOK
  • 次回セミナーの告知にも使ってOK

まで了承しているとは限りません。

写真を撮ることには抵抗がなくても、SNSに顔を出したくない方もいます。

また、

  • 勤務先にセミナー参加を知られたくない
  • 副業していることを公にしていない
  • 顔出しをせずに仕事をしている
  • プライベートの活動を仕事関係者に知られたくない

といった事情があるかもしれません。

ですから、

「写真を撮ってもいいですか?」

だけではなく、

「この写真をSNSやホームページに掲載しても大丈夫ですか?」

まで確認しておくことが大切です。

本人を判別できる写真は個人情報に該当する場合があります。また、個人情報保護委員会も、不特定多数の人に写真を提供する場合には、本人の同意を得るなどプライバシーや肖像権に配慮した取り組みが望ましいとしています。

2.どこで・何のために使うのかを伝える

もう一つ大切なのが、

「掲載していいですか?」だけで終わらせず、どこで使うのかを考えることです。

例えば、

「今日のFacebook投稿に載せてもいいですか?」

と確認して了承をもらった写真。

それを半年後に、

  • ホームページのトップページ
  • セミナー募集ページ
  • 広告バナー
  • 営業資料
  • メルマガ
  • LINE公式アカウント

などに使ったらどうでしょうか。

本人にとっては、

「そんな使われ方をするとは思っていなかった」

となるかもしれません。

特に注意したいのが、開催報告と広告では写真の意味が変わることです。

「昨日はこんなセミナーを開催しました」

という投稿に使う写真と、

「このセミナーに参加しませんか?」

という広告に使う写真では、見る人の受け取り方も違います。

場合によっては、

「この人もこのサービスをおすすめしている」

と見える可能性もあります。

だからこそ、

どこで、何の目的で使う写真なのかを、できるだけ分かる形で伝えておく。

これも、受講生さんとの信頼を守るために大切なポイントです。

3.顔だけ隠せば大丈夫、ではありません

掲載許可が取れなかった場合、

「では顔にぼかしを入れれば大丈夫」

と思うかもしれません。

もちろん、顔をぼかすことは一つの対策です。

ただ、写真から分かる情報は顔だけではありません。

例えば、

  • 名札に書かれた名前
  • 会社名
  • 社員証
  • 特徴的な服装
  • 一緒に写っている人
  • セミナー会場
  • 開催日時
  • PC画面や資料に映った情報

などです。

顔が見えなくても、こうした情報を組み合わせれば、その人が誰なのか分かってしまうことがあります。

そのため、

「顔が見えるか」ではなく、「この写真から本人が分からないか」

という視点で確認することが大切です。

例えば、

  • 後ろ姿で撮影する
  • 参加者の手元だけを撮る
  • 会場全体を後方から撮影する
  • 講師とスクリーンを中心に撮る
  • 参加者が映らない会場写真を撮っておく

こうした方法でも、セミナーの雰囲気は十分伝えられます。

「参加者の顔がたくさん写っている写真」だけが、実績写真ではありません。

実績を見せることより、信頼を失わないこと

セミナー写真や受講生さんとの集合写真は、ビジネスではとても魅力的な実績になります。

「これだけの方が参加しています」
「こんな雰囲気で開催しています」
「実際に活動しています」

ということを、文章よりも分かりやすく伝えられるからです。

だからこそ、使いたくなる気持ちも分かります。

でも、その実績を作ってくれたのは参加してくださった方たちです。

もし後から、

「知らないうちにSNSに載せられていた」
「広告にまで使われるとは思わなかった」

と感じさせてしまったら、せっかく築いた信頼を失うことにもなりかねません。

私はLINE公式アカウントやSNSを使った情報発信や仕組みづくりに関わっていますが、ツールの機能以上に大切なのは、

「その発信を受け取る相手がどう感じるか」

だと考えています。

セミナー写真も同じです。

「実績として使えるか」だけを見るのではなく、

「この使われ方を、写っている本人が見たらどう感じるだろう?」

と一度考えてみる。

それだけでも、発信の仕方は変わると思います。

セミナー開催前にルールを決めておくとラク

毎回セミナー終了後に、

「この写真は使って大丈夫かな?」
「この人には許可を取ったかな?」

と確認するのは、運営側にとっても大変です。

そこでおすすめなのが、

写真を撮ってから考えるのではなく、セミナーを開催する前に写真の扱いを決めておくことです。

例えば、

  • 申込時に写真撮影について案内する
  • 当日の冒頭でSNS掲載について伝える
  • 顔出しNGの方を事前に確認する
  • 掲載できない方が写らない場所で撮影する
  • SNS掲載用の写真と記念撮影を分ける

といった運用が考えられます。

事前にルールを決めておけば、運営側の確認作業も減りますし、参加する側も安心できます。

「写真を載せるときに気をつける」のではなく、安心して参加できるところから設計しておく。

ビジネスでSNSを活用するのであれば、こうした部分まで含めて考えておきたいところです。

まとめ|受講生写真は「掲載できるか」より「どう使うか」

セミナー写真や受講生写真を実績として使うときは、

  1. 撮影の許可と掲載の許可を分ける
  2. どこで・何のために使うのかを伝える
  3. 顔以外の個人が分かる情報にも注意する

この3つを意識してみてください。

SNSやWebで実績を見せることは大切です。

でも、それ以上に大切なのは、参加してくださった方との信頼です。

実績を見せるために、実績を作ってくれた人の信頼を失わない。

セミナー写真を使うときに、覚えておきたいことだと思います。

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