LINE ビジネス 2026.05/12

LINE公式アカウントで個人情報を扱うときの注意点|取得・保管・利用目的をわかりやすく解説

LINE公式アカウントで個人情報を扱っても大丈夫かをテーマに、取得・保管・利用目的を整理する基本ルールを紹介するアイキャッチ画像

LINE公式アカウントで個人情報を扱っても大丈夫?

LINE公式アカウントやL Messageなどを使って、予約受付や個別相談の導線を作るとき、名前・電話番号・メールアドレス・相談内容などを取得することがあります。
LINE公式アカウントで個人情報を扱う場合は、取得する項目だけでなく、利用目的や保管場所、閲覧できる人を整理しておくことが大切です。

 

そのときに気になるのが、

✅ LINEで個人情報を扱っても大丈夫か?

✅ フォームでどこまで聞いていいのか?

✅ 取得した情報は、どのように管理すればいいか?

という点です。

 

こうした疑問を持つことは、

事業でLINE公式アカウントだけでなく
取得した情報をどのように扱うかを考えておくことが大切です。

 

前回の記事では、LINE公式アカウント自体のセキュリティやアカウント管理についてお伝えしました。

 

LINE公式アカウントのセキュリティは大丈夫?安全なアカウント管理と運用ルールを解説

 

今回の記事では、その次のテーマとして、LINE公式アカウントやフォームで取得した個人情報を、事業者側がどのように扱うかについて解説します。

 

ただし、ここでもまず整理しておきたいのが、「個人情報」という言葉の範囲です。

 

「個人情報が心配です」
はい。わかります。とってもよくわかります!
と言っても、人によってイメージしている内容が異なることがあります。

 

この記事では、
LINE公式アカウントやフォームを通じて取得する氏名・電話番号・メールアドレス・予約情報・相談内容などを、事業者側がどのように扱うかという視点で解説します。

 

※本記事は、一般的な考え方をまとめたものです。法的な判断が必要な場合は、専門家や公的機関の情報をご確認ください。

 

この記事で扱う「個人情報」とは何を指すのか?

LINE公式アカウントやフォームで扱う個人情報の例として、氏名、電話番号、メールアドレス、予約日時、相談内容、アンケート回答などを整理した図解

個人情報とは、簡単に言うと、特定の個人を識別できる情報のことです。

 

たとえば、次のような情報が該当する場合があります。

 

・氏名

・電話番号

・メールアドレス

・住所

・予約日時

・相談内容

・アンケート回答

・LINE上のやり取り

・フォームに入力された内容

 

ただし、どの情報が個人情報にあたるかは、単体で判断する場合もあれば、他の情報と組み合わせて判断する場合もあります。

 

たとえば、名前だけではなく、電話番号やメールアドレス、相談内容などと組み合わさることで、特定の人を識別できる場合があります。

 

そのため、LINE公式アカウントやフォームを使うときは、

「これはただの入力項目だから大丈夫」

と軽く考えるのではなく、

「この情報は、誰の情報なのかが分かるものか」

「他の情報と組み合わせると個人を特定できるものか」

という視点で考えておくことが大切です。

 

この記事では、法律の細かな解釈に踏み込みすぎるのではなく、事業者としてLINE公式アカウントやフォームを使うときに、どのような考え方で個人情報を扱えばよいのかを整理していきます。

 

LINE公式アカウントで個人情報を取得する場面

LINE公式アカウントで個人情報を扱う場面は、意外と多くあります。

 

たとえば、次のような場面です。

 

・セミナーの申込みフォーム

・個別相談の予約フォーム

・お問い合わせフォーム

・アンケート回答

・資料請求フォーム

・イベント申込み

・チャットでの相談対応

・来店予約やサービス予約

 

これらの場面では、氏名、電話番号、メールアドレス、希望日時、相談内容などを取得することがあります。

 

また、LINE公式アカウント単体ではなく、L Messageなどの外部ツールを使ってフォームや予約導線を作る場合もあります。

 

このとき大切なのは、どのツールを使うかだけではありません。

 

取得した情報を、

どこで管理するのか、

誰が見るのか、

何のために使うのか、

いつまで保管するのか、

不要になったときにどう扱うのか。

 

この運用ルールを決めておくことが大切です。

 

LINE公式アカウントやフォームは、見込客にとって申し込みや問い合わせをしやすくする便利な仕組みです。

 

ただし、便利だからこそ、取得した情報の扱い方をあらかじめ整理しておく必要があります。

 

個人情報を扱うときに確認したい5つのポイント

LINE公式アカウントやフォームで個人情報を扱う場合、まず確認しておきたいポイントは大きく5つあります。
LINE公式アカウントやフォームで個人情報を扱う際に確認したい5つのポイントとして、利用目的、取得項目、保管場所、閲覧権限、削除ルールをまとめた図解

 

 

1. 利用目的を明確にする

2. 必要な情報だけ取得する

3. 保管場所を決める

4. 閲覧できる人を絞る

5. 削除・見直しのルールを決める

 

それぞれ詳しく見ていきます。

 

1. 利用目的を明確にする

まず大切なのは、取得した個人情報を何のために使うのかを明確にすることです。

 

たとえば、セミナー申込みフォームであれば、

・セミナー参加受付のため

・当日の案内を送るため

・参加後のフォロー連絡をするため

・関連サービスの案内をするため

といった目的が考えられます。

 

個人情報は、なんとなく集めてよいものではありません。

 

「この情報は何のために必要なのか」

「取得したあと、どのように使うのか」

を事前に整理しておくことが大切です。

 

また、フォームや申込みページでは、入力された情報を何に使うのかが分かるようにしておくと、見込客も安心して入力しやすくなります。

 

2. 必要な情報だけ取得する

次に大切なのは、必要以上の情報を取りすぎないことです。

 

フォームを作るときは、つい

「念のため、これも聞いておこう」

「あとで使うかもしれないから、項目を増やしておこう」

と考えてしまうことがあります。

 

しかし、入力項目が多すぎると、見込客にとって負担になります。

 

また、必要以上に情報を集めるほど、管理する側の責任や手間も増えます。

 

たとえば、無料セミナーの申込み段階であれば、最初から詳細な住所や細かすぎる個人情報まで必要ない場合もあります。

 

一方で、個別相談や契約手続きに進む段階では、必要な情報が増えることもあります。

 

大切なのは、すべてを最初から聞くことではありません。

 

見込客との関係性や申込みの段階に合わせて、必要な情報を必要なタイミングで取得することです。

 

3. 保管場所を決める

個人情報を取得したあとは、どこに保管するのかを決めておくことも大切です。

 

たとえば、

・LINE公式アカウントの管理画面

・L Messageなどの外部ツール

・Googleスプレッドシート

・予約システム

・CRMや顧客管理ツール

・Larkなどの業務管理ツール

といった保管場所が考えられます。

 

複数のツールを使っている場合、同じ情報があちこちに残ることがあります。

 

その状態が続くと、

「どこに最新情報があるのか分からない」

「誰がどの情報を見られるのか分からない」

「削除したつもりでも、別の場所に残っている」

ということが起きやすくなります。

 

そのため、個人情報を扱う場合は、

「どこを正本として管理するのか」

「どのツールに情報が残るのか」

「不要になった情報をどこで見直すのか」

を整理しておくと安心です。

 

4. 閲覧できる人を絞る

個人情報は、必要な人だけが見られる状態にしておくことが大切です。

 

チームでLINE公式アカウントやフォームを運用している場合、スタッフや外部委託先にも情報が見える状態になることがあります。

 

もちろん、業務上必要な場合は、情報を共有することもあります。

 

ただし、

「全員がすべての情報を見られる」

「作業が終わった外部委託先も見られる」

「誰が閲覧できるのか把握していない」

という状態は、避けたいところです。

 

閲覧できる人を必要な範囲に絞ることで、情報漏えいや誤操作のリスクを下げやすくなります。

 

特に、相談内容や悩みの内容など、見込客が慎重に扱ってほしい情報を入力する場合は、誰が見られるのかをより丁寧に確認しておく必要があります。

 

5. 削除・見直しのルールを決める

個人情報は、取得したあともずっと残しておけばよいというものではありません。

 

不要になった情報をいつまでも残しておくと、管理する範囲が広がり、リスクも増えます。

 

たとえば、

・終了したセミナーの申込情報

・対応が完了した問い合わせ情報

・古いアンケート回答

・退会した人の情報

・利用目的が終わった情報

などは、一定期間ごとに見直すことが大切です。

 

もちろん、契約や会計、問い合わせ履歴など、一定期間保管が必要な情報もあります。

 

そのため、すべてをすぐに削除すればよいということではありません。

 

大切なのは、

「どの情報を、どれくらいの期間保管するのか」

「不要になった情報を、いつ見直すのか」

「誰が削除や整理を行うのか」

を決めておくことです。

 

削除・見直しのルールがあるだけでも、情報管理の不安はかなり減らしやすくなります。

 

フォームや予約受付で注意したいこと

LINE公式アカウントやL Messageでフォームや予約受付を作るときは、入力項目の設計がとても重要です。

 

フォームは、見込客が最初に情報を入力する場所です。

 

そのため、ここで何を聞くかによって、申込みのしやすさも、情報管理のしやすさも変わります。

 

特に注意したいのは、次のような点です。

 

・必要以上に項目を増やしすぎない

・利用目的が分かる一文を入れる

・プライバシーポリシーへつなげる

・回答後の管理場所を決めておく

・誰が回答内容を確認するのか決めておく

 

たとえば、フォームの最後に次のような一文を入れておくと、見込客にも安心感を持ってもらいやすくなります。

 

「ご入力いただいた情報は、お問い合わせへの回答およびサービス案内のために使用します。」

 

また、プライバシーポリシーを用意している場合は、フォーム内や申込みページから確認できるようにしておくとよいでしょう。

 

個人情報の取り扱いは、難しく考えすぎる必要はありません。

 

ただし、見込客が安心して入力できるように、

「何のために使うのか」

「どこに送信されるのか」

「誰が確認するのか」

を事業者側が把握しておくことが大切です。

 

個人情報を取りすぎないことも大切

個人情報の取り扱いで特に意識したいのは、「必要以上に取らない」という考え方です。

 

LINE公式アカウントやフォームは便利なので、設問を増やそうと思えばいくらでも増やすことができます。

 

しかし、項目が多すぎるフォームは、見込客にとって心理的な負担になります。

 

特に、まだ信頼関係が十分にできていない段階で、多くの情報を求めると、

「ここまで入力しないといけないの?」

「まだ申し込むか迷っているのに、少し重いな」

と感じられてしまうことがあります。

 

また、情報を多く取得すればするほど、管理する側の責任も大きくなります。

 

だからこそ、フォームを作るときは、

「この項目は本当に今必要か」

「後の段階で聞いてもよい内容ではないか」

「入力する見込客にとって負担になっていないか」

を確認することが大切です。

 

事業者側が知りたい情報と、見込客が安心して入力できる情報には、差があることがあります。

 

その差を意識しながら、必要な情報だけを取得することが、安心感のある導線づくりにつながります。

 

個人情報の取り扱いはLINEだけの問題ではありません

個人情報の取り扱いは、LINE公式アカウントだけに限った話ではありません。

 

事業をしていれば、さまざまな場面で個人情報を扱います。

 

たとえば、

・メールでのお問い合わせ

・Webサイトのフォーム

・予約システム

・決済システム

・Googleフォーム

・SNSのDM

・紙の申込書

・電話メモ

などです。

 

つまり、LINE公式アカウントを使わなければ個人情報の取り扱いが不要になる、というわけではありません。

 

オンラインで取得しても、紙で取得しても、電話で聞いても、見込客の情報を扱う以上、事業者側の管理は必要です。

 

大切なのは、

「LINEだから危険」

「紙だから安心」

と単純に考えることではありません。

 

どの方法で取得した情報なのか。

どこに保管されるのか。

誰が見るのか。

何のために使うのか。

不要になったときにどう見直すのか。

 

このように、情報の流れを整理することが大切です。

 

不安が強い場合は、無理にオンライン化しない選択もある

個人情報の取り扱いに強い不安がある場合は、無理にオンライン化しないという選択もあります。

 

たとえば、

「フォームで情報を集めるのが不安」

「オンラインツールで管理することに抵抗がある」

「自分で管理できる自信がない」

という場合は、最初から複雑な仕組みにしない方がよいこともあります。

 

紙の申込書や電話受付、対面での確認など、自分が管理しやすい方法を選ぶことも一つの考え方です。

 

ただし、その場合も個人情報の管理が不要になるわけではありません。

 

紙であっても、紛失や保管場所の問題があります。

電話メモであっても、記録ミスや共有漏れが起こる可能性があります。

 

つまり、オンラインでもオフラインでも、個人情報を扱う以上、管理の考え方は必要です。

 

大切なのは、無理に高度な仕組みを導入することではありません。

 

自分の事業規模や運用体制に合った形で、無理なく管理できる方法を選ぶことです。

 

よくある質問

LINE公式アカウントで個人情報を扱っても大丈夫ですか?

LINE公式アカウントやフォームで個人情報を扱うこと自体が、すぐに問題というわけではありません。

 

ただし、何のために取得するのか、どこに保管するのか、誰が閲覧できるのかを整理しておくことが大切です。

 

また、取得する情報は必要な範囲に絞り、利用目的を分かりやすく伝えるようにしましょう。

 

フォームではどこまで情報を聞いてもいいですか?

フォームでは、目的に必要な情報だけを聞くことが基本です。

 

たとえば、セミナー申込みであれば、名前、連絡先、参加希望日、簡単な事前質問程度で十分な場合もあります。

 

まだ信頼関係ができていない段階で、詳細すぎる情報を求めると、申込みのハードルが上がることがあります。

 

プライバシーポリシーは必要ですか?

個人情報を取得する場合は、利用目的や取り扱い方を見込客に分かりやすく伝えることが大切です。

 

そのため、Webサイトや申込みフォームを使っている場合は、プライバシーポリシーを用意し、フォームや申込みページから確認できるようにしておくと安心です。

 

LINEのチャットで相談内容を受け取る場合も注意が必要ですか?

はい。LINEのチャットで相談内容を受け取る場合も、誰がその内容を確認できるのか、どのように管理するのかを決めておくことが大切です。

 

特に、悩みや状況など、慎重に扱うべき内容が含まれる場合は、閲覧できる人を必要な範囲に絞ることをおすすめします。

 

まず何から見直せばいいですか?

まずは、現在使っているフォームや予約受付で、どんな情報を取得しているかを確認してみましょう。

 

そのうえで、

・その情報は本当に必要か

・利用目的は明確か

・どこに保管されているか

・誰が見られる状態か

・不要になったときの見直しルールがあるか

を整理すると、個人情報の取り扱いを見直しやすくなります。

 

まとめ:大切なのは、必要な情報を必要な範囲で扱うこと

LINE公式アカウントやフォームで個人情報を扱うことに、不安を感じる方は少なくありません。

 

ただし、LINE公式アカウントを使うこと自体が問題なのではなく、取得した情報を事業者側がどのように扱うかが大切です。

 

個人情報の取り扱いで意識したいのは、

利用目的を明確にすること、

必要な情報だけを取得すること、

保管場所を決めること、

閲覧できる人を絞ること、

削除や見直しのルールを決めることです。

 

便利だからといって、必要以上に情報を集めすぎる必要はありません。

 

見込客にとって入力しやすく、事業者側にとっても無理なく管理できる形に整えることが大切です。

 

LINE公式アカウントやL Messageは、予約受付や個別相談への導線を整えるうえで便利なツールです。

 

ただし、便利さだけでなく、見込客が安心して情報を入力できる状態を整えておくことで、より信頼される導線になります。

 

まずは、今使っているフォームや予約受付の項目を見直し、

「本当に必要な情報だけを取得しているか」

「利用目的が伝わるようになっているか」

「取得後の管理場所や閲覧権限が整理されているか」

を確認するところから始めてみましょう。

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