セミナー写真をSNSに掲載して大丈夫?受講生写真を実績に使う3つの注意点
「今日はセミナーを開催しました!」
そんな投稿と一緒に、受講生さんとの集合写真をSNSに載せる。
講師やコンサルタント、士業など、先生業をしている方ならよくある発信だと思います。
セミナー写真は、
- 実際に開催している
- たくさんの方が参加している
- こんな雰囲気の講座です
といったことを一目で伝えられるため、実績紹介としてとても使いやすい素材です。
ただし、
セミナーに参加してくれたことと、その人の写真をSNSやホームページに掲載してよいことは別です。
セミナー写真や受講生写真を実績として使うとき、特に気をつけたいのは次の3つです。
- 撮影の許可と掲載の許可を分けて考える
- どこで・何のために使うのかを伝える
- 顔以外の「個人が分かる情報」にも注意する
順番に見ていきましょう。
1.「写真を撮っていいですか?」だけで終わらせない
まず大切なのが、
撮影の許可と、SNSやWebへの掲載許可は別
と考えることです。
例えばセミナー終了後、
「皆さんで集合写真を撮りましょう!」
と言われて写真に入ったとしても、
- Instagramに掲載してOK
- ホームページの実績として使ってOK
- 次回セミナーの告知にも使ってOK
まで了承しているとは限りません。
写真を撮ることには抵抗がなくても、SNSに顔を出したくない方もいます。
また、
- 勤務先にセミナー参加を知られたくない
- 副業していることを公にしていない
- 顔出しをせずに仕事をしている
- プライベートの活動を仕事関係者に知られたくない
といった事情があるかもしれません。
ですから、
「写真を撮ってもいいですか?」
だけではなく、
「この写真をSNSやホームページに掲載しても大丈夫ですか?」
まで確認しておくことが大切です。
本人を判別できる写真は個人情報に該当する場合があります。また、個人情報保護委員会も、不特定多数の人に写真を提供する場合には、本人の同意を得るなどプライバシーや肖像権に配慮した取り組みが望ましいとしています。
2.どこで・何のために使うのかを伝える
もう一つ大切なのが、
「掲載していいですか?」だけで終わらせず、どこで使うのかを考えることです。
例えば、
「今日のFacebook投稿に載せてもいいですか?」
と確認して了承をもらった写真。
それを半年後に、
- ホームページのトップページ
- セミナー募集ページ
- 広告バナー
- 営業資料
- メルマガ
- LINE公式アカウント
などに使ったらどうでしょうか。
本人にとっては、
「そんな使われ方をするとは思っていなかった」
となるかもしれません。
特に注意したいのが、開催報告と広告では写真の意味が変わることです。
「昨日はこんなセミナーを開催しました」
という投稿に使う写真と、
「このセミナーに参加しませんか?」
という広告に使う写真では、見る人の受け取り方も違います。
場合によっては、
「この人もこのサービスをおすすめしている」
と見える可能性もあります。
だからこそ、
どこで、何の目的で使う写真なのかを、できるだけ分かる形で伝えておく。
これも、受講生さんとの信頼を守るために大切なポイントです。
3.顔だけ隠せば大丈夫、ではありません
掲載許可が取れなかった場合、
「では顔にぼかしを入れれば大丈夫」
と思うかもしれません。
もちろん、顔をぼかすことは一つの対策です。
ただ、写真から分かる情報は顔だけではありません。
例えば、
- 名札に書かれた名前
- 会社名
- 社員証
- 特徴的な服装
- 一緒に写っている人
- セミナー会場
- 開催日時
- PC画面や資料に映った情報
などです。
顔が見えなくても、こうした情報を組み合わせれば、その人が誰なのか分かってしまうことがあります。
そのため、
「顔が見えるか」ではなく、「この写真から本人が分からないか」
という視点で確認することが大切です。
例えば、
- 後ろ姿で撮影する
- 参加者の手元だけを撮る
- 会場全体を後方から撮影する
- 講師とスクリーンを中心に撮る
- 参加者が映らない会場写真を撮っておく
こうした方法でも、セミナーの雰囲気は十分伝えられます。
「参加者の顔がたくさん写っている写真」だけが、実績写真ではありません。
実績を見せることより、信頼を失わないこと
セミナー写真や受講生さんとの集合写真は、ビジネスではとても魅力的な実績になります。
「これだけの方が参加しています」
「こんな雰囲気で開催しています」
「実際に活動しています」
ということを、文章よりも分かりやすく伝えられるからです。
だからこそ、使いたくなる気持ちも分かります。
でも、その実績を作ってくれたのは参加してくださった方たちです。
もし後から、
「知らないうちにSNSに載せられていた」
「広告にまで使われるとは思わなかった」
と感じさせてしまったら、せっかく築いた信頼を失うことにもなりかねません。
私はLINE公式アカウントやSNSを使った情報発信や仕組みづくりに関わっていますが、ツールの機能以上に大切なのは、
「その発信を受け取る相手がどう感じるか」
だと考えています。
セミナー写真も同じです。
「実績として使えるか」だけを見るのではなく、
「この使われ方を、写っている本人が見たらどう感じるだろう?」
と一度考えてみる。
それだけでも、発信の仕方は変わると思います。
セミナー開催前にルールを決めておくとラク
毎回セミナー終了後に、
「この写真は使って大丈夫かな?」
「この人には許可を取ったかな?」
と確認するのは、運営側にとっても大変です。
そこでおすすめなのが、
写真を撮ってから考えるのではなく、セミナーを開催する前に写真の扱いを決めておくことです。
例えば、
- 申込時に写真撮影について案内する
- 当日の冒頭でSNS掲載について伝える
- 顔出しNGの方を事前に確認する
- 掲載できない方が写らない場所で撮影する
- SNS掲載用の写真と記念撮影を分ける
といった運用が考えられます。
事前にルールを決めておけば、運営側の確認作業も減りますし、参加する側も安心できます。
「写真を載せるときに気をつける」のではなく、安心して参加できるところから設計しておく。
ビジネスでSNSを活用するのであれば、こうした部分まで含めて考えておきたいところです。
まとめ|受講生写真は「掲載できるか」より「どう使うか」
セミナー写真や受講生写真を実績として使うときは、
- 撮影の許可と掲載の許可を分ける
- どこで・何のために使うのかを伝える
- 顔以外の個人が分かる情報にも注意する
この3つを意識してみてください。
SNSやWebで実績を見せることは大切です。
でも、それ以上に大切なのは、参加してくださった方との信頼です。
実績を見せるために、実績を作ってくれた人の信頼を失わない。
セミナー写真を使うときに、覚えておきたいことだと思います。